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延命十句観音経

観世音 南無仏
(かんぜおん なむぶつ)
与仏有因 与仏有縁
(よぶつういん よぶつうえん)
仏法僧縁 常楽我浄
(ぶっぽうそうえん じょうらくがじょう)
朝念観世音 暮念観世音
(ちょうねんかんぜおん ぼねんかんぜおん)
念念従心起 念念不離心
(ねんねんじゅうしんき ねんねんふりしん
(大意)

観世音菩薩よ。仏に帰命きみょういたします。
私たちは仏の原因を持っています。私たちは,仏と縁えにしに結ばれています。
仏法僧ぶっぽうそうの三宝さんぽうとも縁えにしで結ばれています。
永遠で,平安なる,不滅の本体,浄らかなる観世音菩薩かんぜおんぼさつよ。
朝あしたに観世音菩薩を念ぜよ。暮れに観世音菩薩を念ぜよ。
観世音菩薩は私たちの心からあらわれます。
観世音菩薩は私たちの心を離れずにいます。

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般若心経

仏説摩訶般若波羅蜜多心経(ぶっせつ まか はんにゃ はらみた しんぎょう)
観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空
(かんじざいぼさつ ぎょうじんはんにゃはらみたじ しょうけんごうんかいくう)
度一切苦厄 舎利子 色不異空 空不異色 色即是空
(どいっさいくやく しゃりし しきふいくう くうふいしき しきそくぜくう)
空即是色 受想行識亦復如是 舎利子 是諸法空相
(くうそくぜしき じゅそうぎょうしきやくぶにょぜ しゃりし ぜしょほうくうそう)
不生不滅 不垢不浄 不増不減 是故空中
(ふしょうふめつ ふくふじょう ふぞうふげん ぜこくうちゅう)
無色 無受想行識 無眼耳鼻舌身意 無色声香味触法
(むしき むじゅうそうぎょうしき むげんにびぜっしんい むしきしょうこうみそくほう)
無眼界 乃至無意識界 無無明亦 無無明尽
(大意)
観音菩薩は真理を悟る修行につとめるなかで、ある真実に辿り着いた。
その真実とは私たちを構成するあらゆるものは
"空"(実体がないこと)であるということである。
そして、この気づきによって観音菩薩は全ての苦しみから解放されたのである。
シャーリプトラよ、形あるものは実体がないことと同じであり、
実体がないからこそ一時的な形あるものとして存在する。
そして形あるものは即ち実体無きものであり、
実体がないことが即ち形あるものとなっているのである。
我々の何かを感じたり、欲したりする心の動きもまた空なのである。
シャーリプトラよ、この世のあらゆる物事は空なのであるから、
生ずることなく滅することもなく、汚れることも汚れないこともなく、
増えもせず減りもすることはない。
心身ともにすべては空であり、実体は存在しない。
つまり視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、心といったものも存在しないのである。
そして、これらの感覚が存在しないのであるから、
これを受け取ることではたらく意識や思考も存在しない。
見て感じるということもないし、迷うことも迷いがなくなることもない。
また老いて死ぬこともないし、老いて死ぬということがなくなることもない。
苦しみも、苦しみの原因となる迷いも消え去ることもないし、その方法もない。
そして知ることも得ることもない。
だから、得ることがないことを理解し、悟りを開く者は物事の本質に依るため、
心に妨げ(固定的観念、物事に執着する気持ち、色眼鏡)となるものがない。
心に妨げがないために、恐れることもない。
誤った考え方から距離を置くことで、平穏な心でいることができる。
あらゆる仏様は物事の本質を知ることによって、この上ない完全なる悟りを得ている。
したがって知るべきである、仏の智慧とは、
偉大な力を持つ真言であり、偉大な悟りの真言であり、最上の真言であり、
唯一無二の真言であり、全ての苦しみを取り除き、偽りなく真実であるということを。
そしてここに仏の智慧、教えである真言を伝える。
往きて往きて、彼岸に往けるもの、彼岸に辿り着きし僧侶、悟りの境地へださい。
金光明真言

唵 阿謨伽 尾盧左曩 摩訶母捺囉
(おん あぼきゃ べいろしゃのう まかぼだら)
麼抳 鉢納麼 入縛攞 鉢囉韈哆耶 吽
(まに はんどま じんばら はらばりたや うん)

(大意)
宇宙の真理である大日如來様、お願い致します。
大きく、限りない光で、
私たちの進む道を遍く照らし出し、成就へとお導きください。